Lions & Tigers & Squares Detroit Pizza: ニューヨークで展開

ニューヨーク市を訪れたことがある人なら、23 丁目と 8 番街の交差点付近が、昼夜を問わずににぎわっていることをご存知でしょう。有名な Artichoke Basille’s Pizza の共同創業者、Francis Garcia 氏が新たなコンセプトに基づく「Lions & Tigers & Squares Detroit Pizza」を開店したのは、まさにその場所です。ほぼ 24 時間、年中無休で営業している同店では、ニューヨーク中に響き渡るほどの大音量でモータウンの名曲が流れ、とろけたウィスコンシン産チェダー チーズの独特の香りが店中に漂っています。「私はピザ屋で育ちましたが、チェダー チーズでピザを作るという話を聞いたことがありませんでした。それで興味をそそられたんです」

Lions & Tigers & Squares Detroit Pizza の開店にあたり、Garcia 氏が考慮した要素は立地だけでありませんでした。同氏の新たなこだわりであるどっしりした四角形のピザパイは、配達に適していると直感したのです。そして Garcia 氏の予感は的中しました。

ピザ界のロックスター Garcia 氏の破天荒ぶりは有名です。共同創業者として 2008 年に Artichoke Basille’s Pizza を開店した時、同氏は眠らない街ニューヨークを行き交う人々の利用を期待していました。しかし、Cooking Channel で放送中の彼自身のTV番組「Pizza Masters」の収録で全国を回った際に目にした珍しいピザが、次の大きな賭けのきっかけとなります。

「デトロイトにはずっと興味がありました。デトロイトではモッツァレラの入手が困難だったため、彼らは身近な材料であるウィスコンシン産のブリック チェダー チーズを使っていました。このパイでは、チェダー チーズをふんだんに使用しています。それがおいしさの決め手なんです」と同氏は語ります。

ニューヨーカーなら、この街にはすでに世界最高のピザが集まっていると言うでしょう。新しいスタイルのピザによる参入が容易とは思えない状況でした。そこで Garcia 氏は、Uber Eats との提携を決断します。プラットフォームで配達を委託することで、店内で配達スタッフを管理する必要がなくなり、品質を重視しつつ、技術を磨くことができるからです。同氏はまた、ニューヨーク市の Uber Eats 利用者の間でデトロイト風ピザの認知度を高めようと考えていました。

従来の円形ピザと違い、デトロイト風ピザの配達では特殊なデザインの箱や耐熱性のピザ セーバーは必要ありません。Garcia 氏にとって、それこそ Uber Eats との提携を「考えるまでもなかった」理由です。「Lions & Tigers では小さな箱を使用しているので、効率よく配達できます。配達に最適なんです」

売り上げを伸ばすことだけが目的ではなかったものの、実際に売り上げも伸びていると言います。「商品とサービスに集中できるようにするための唯一の方法は、Uber Eats のようなプラットフォームを活用した配達を依頼することです。」