ビジネスを支えるラストワンマイル配達状況の確認機能

ラストワンマイルの配達追跡を行うことで、注文者は注文の品が最終的な配達先に届けられる間（通常は最後の 10 マイル以内）、注文の品の正確な配達場所と到着予定時間を把握できます。これは現代の注文者に強くられている機能ですが、必ずしも提供されているとは限りません。Uber のレポートによると、半数以上（53%）の注文者はほとんどの配達注文で配達パートナーの位置情報を追跡できず、蚊帳の外に置かれた状態になっています。

ラストワンマイルの配達追跡を提供することは、注文者だけでなく、企業や配達パートナーにとっても大いに役立ちます。配達に関与するすべての関係者が注文のステータスを把握できるようになれば、プロセスが合理化されます。また、信用を損ない、フルフィルメントプロセスの信頼性を低下させる可能性のある障害となるエラーやミスコミュニケーションが起こる余地が少なくなります。

現在、Uber などの配達プラットフォームでは、その多くが注文のラストワンマイル追跡を可能にするテクノロジーソリューションを提供しています。企業は選択するソリューションに応じてさまざまな機能を活用し、注文者により信頼できる配達サービスを提供することが可能です。追跡ソリューションの機能には、以下が含まれます。

• 到着予定時間の正確な予測：企業は、注文の品の到着予定時間を注文者に共有できます。これにより、注文者は現実的な到着予定時間を把握することができます。Uber のレポートによると、注文者の 80%が、配達時間の正確な予測が、配達サービスの満足度を決める非常に重要な評価基準であると回答しています。
  
  
• リアルタイムの位置情報追跡：注文者は地図を表示し、配達パートナーの移動状況をリアルタイムで確認できます。これにより、配達が予定どおりに完了しなかった場合（配達パートナーが間違った方向に向かったり、長時間停車したりした場合など）にも、注文者は注文の品が配達中であることを確かめ、必要な対応を考えることができます。
  
  
• 多様な連絡手段：注文者が注文の品の配達中に問題に気づいたとしても、多くの追跡ソリューションでは問題解決の手段が用意されています。たとえば、注文者はアプリ内のメッセージを使用して配達パートナーに連絡し、配達中の問題を解決できる可能性があります。
  
  
• 配達通知：多くの追跡ソリューションでは、注文者に最新情報を共有するために、企業がメールやテキストメッセージ、アプリを介して通知を送信できるようになっています。この通知機能によって配達状況の変更を知らせたり、注文者により正確な到着予定時間を随時提供したりすることが可能です。たとえば、配達時間帯が午後 2 時から午後 4 時の間に設定されている場合、ラストワンマイル追跡機能を使用することで、配達が 3 時 20 分までに完了する、あるいは配達パートナーが 10 分以内に到着するという最新の予測を注文者に通知できます。

ラストワンマイル追跡は、企業、配達パートナー、そして注文者にもメリットをもたらします。下記に、配達状況を可視化することの大きなメリットの例を挙げましょう。

顧客が注文の品の配達状況や配達予定時間を把握していない場合、混乱や不安が生じる可能性があります。遅延は発生しうるものです。そのため、問題が発生した場合には放置するのではなく、直ちに顧客に通知することをお勧めします。たとえば、ドライクリーニングの配達を依頼した顧客は、その日の夜のイベントに間に合わないかどうかをできるだけ早く知りたいと思うでしょう。

この事実は、Uber のレポートの調査結果にも表れています。消費者の 63% が配達状況を追跡することで不安が軽減されること、57% が注文の品の現在地について会社から連絡を受けると安心すると回答しています。

こうした安心感や信頼は、注文者とブランドとの間により強固な信頼関係を築く材料にもなります。事実、Uber のレポートによると、回答者のほぼ半数（47%）が、リアルタイム追跡によってブランドへの信頼が高まると回答しています。つまり、ラストワンマイル追跡は顧客ロイヤルティの向上とリピーターの獲得にも繋がるのです。配達サービスに満足した場合に、再びその店舗に注文する可能性が高くなると述べている回答者の割合は 94% に上ります。

企業、配達パートナー、注文者が配達状況を把握できるようになると、潜在的な問題をより簡単に、早期に特定して解決できるようになります。注文者が配達先の住所を誤って入力したことに気づいたとしましょう。特定の追跡ソリューションを使用している場合、注文者はピン留めされた住所をリアルタイムで編集できます。配達ミスが少ないほど返品や返金も少なくなり、その結果として潜在的な時間とコストの節約にも繋がります。

ラストワンマイルの追跡は、秩序を維持するのに役立ちます。ピックアップ場所での配達パートナーの到着予定時間を企業が把握すれば、従業員は事前に注文の品を準備して整理することができます。さらに、注文者が注文ステータスについて配達パートナーと直接連絡を取ることができれば、企業が受けるサポートコールを減らせる可能性もあります。これにより、従業員は店舗内の他の緊急の優先事項に集中する時間を増やすことができます。

ラストワンマイル追跡は、配達中に役立つだけではありません。この機能を導入することで、配達が開始された注文、配達場所、配達日時などの履歴が自動的に記録されます。企業はこうしたデータを活用して配達パフォーマンスの傾向を特定できるだけでなく、注文者からの質問やクレームがあった場合に必要となるデータを確保することが可能です。

Uber は、注文者が選ぶすべての注文チャネルでシームレスな配達を提供することの重要性を理解しています。Uber が、Uber Eats プラットフォームでの注文にリアルタイムの追跡機能を組み込んでいるのもそれが理由です。また、同様の機能を Uber Direct にも組み込みました。Uber Direct は、企業が Uber の配達ネットワークを活用して、自社のウェブサイトやアプリなどの独自の販売チャネルで注文した商品を配達できるようにするテクノロジーソリューションです。Uber Direct を利用すると、企業は、自社への直接注文を好む注文者に次の機能を提供することができます。

• リアルタイムの更新：注文者が配達サイクルのすべての段階で注文を追跡できるようにします。配達予定時、準備時、配達パートナーによる注文の品のピックアップ時、配達時、あらゆる段階で注文を追跡できます。
  
  
• 配達パートナーの位置情報追跡（カスタマイズ可能）：追跡リンクを SMS で注文者と共有したり、自社のアプリや iframe に埋め込んだりすることができます。
  
  
• 配達パートナーとの連絡：個人的な電話番号を共有することなく、注文者から配達パートナーに直接連絡を取り、受け渡しの手順を伝えてもらいます。
  
  
• Uber が管理するカスタマーサポート：Uber が管理するカスタマーサポートに登録すると、Uber のチームが配達に関する問題に対応します。カスタマーのサポート体験を自社でもっと管理したい場合でも、必要に応じて問題を Uber のサポートチームにエスカレーションすることができます。

Uber Direct のダッシュボードを使用することで、どの機能を実装し、どのように注文者と共有するかを管理することができます。同じダッシュボードで、過去の配達記録を記録し、現在の配達をリアルタイムで追跡し、準備時間の最適化に役立つ配達パートナーの位置情報通知を受け取ることができます。Uber では、企業も注文者も直感的に使えるようにこれらのツールを設計しました。

既に Uber Direct をご利用の場合は、ダッシュボードにサインインしてラストワンマイルの配達追跡オプションをさらに詳細に管理しましょう。まだ Uber Direct に登録していない場合は、今すぐ登録すると貴社に直接注文を行う注文者向けに追跡機能付きのオンデマンド配達オプションを提供することができます。

Uber Eats のようなマーケットプレイスであれ、自社チャネルであれ、配達を始めたばかりであれば Uber と提携するさまざまな方法の詳細をご覧ください。